良く処方される軟膏:アズノール

2019-08-24

今日は。
看護師のなみです。

よく病院で目にする軟膏はいくつかありますね。
ゲンタマイシン軟膏、リンデロン、アズノール。
私のクリニックでも患者さん用に保管されています。

今回は、アズノールについてお話したいと思います。

アズノールとは

アズノールとは、炎症を抑えたり、傷の治癒促進作用、抗アレルギー作用などが薬効のお薬ですね。
湿疹や皮膚のただれなどに用いられています。

現在、高齢者看護を行っておりますが、
こちらのアズノールが皮膚トラブルのあった際に多く処方されています。

高齢者の方は人によってですが、円背の方が多くいます。
高齢者は自然と腰部脊椎管狭窄症になっていることもあります。
立位や歩行の痛み、下肢にかけての痛み、しびれなどが症状として挙げられます。
前屈みになると、痛みが和らぐこともあるそうです。

また、高齢者は骨密度が低くなっており、骨の変形や摩擦が生じ、
圧迫骨折を繰り返して、背骨が丸みを帯びてくるという事もあるようです。

患者さんのアズノール処方実例1

私が担当した患者さんの中でこの症状に共通する方がいらっしゃいました。
1名の方は腰がかなり曲がってしまい、視野も狭く、重心も前に偏ってしまい、
歩行の際は不安定で、看護師が介助していかないと(重心が前にある為)歩行が加速して前に倒れそうになっていました。

ある入浴の日、ヘルパーさんから報告を受けました。
○○さんのお腹がとても赤くて、臭うと。。

看護師が2名でその方の状況把握をしに向かいました。
お腹〜胸部にかけて、かなり赤くなっていました。

原因としては、
この方は女性で、円背により胸部と腹部がぴったりとくっついており、常に湿潤状態となっていました。
これにより、雑菌が溜まり、匂いを発していたのです。

患者さんその後

入浴の際は、ヘルパーさんに良く胸部の奥を洗うよう伝えて洗浄し、綺麗な皮膚の状態で軟膏を塗ることにしました。
また、看護としては毎日、ガーゼで軟膏を塗布した部分を拭き取り、清潔を保つため洗浄を行いました。
この作業を毎日繰り返し行い、数ヶ月経過すると徐々に赤みが消えていき、匂いも少なくなりました。

患者さん本人は、認知症のため、痛みや痒みを多く訴えることはなかったのですが、
力を入れて垢を取ったりすると、「痛い」との訴えがあり、洗浄も常に気を使い痛みを伴わない程度に優しく行いました。

この際に使用した軟膏がアズノールです。
赤い部分全体(皮膚のただれ)にまんべんなく塗布していきました。

軟膏ののびも良く、円背の方でも奥まで塗ることができました。

患者さんのアズノール処方実例2

他の患者さんのケースですと、高齢者の患者さんですと、胸が年齢と共に下に垂れてきます。
胸と腹部周りがくっついてしまい、夏場に汗をかくと湿潤環境となり、ここでも雑菌が繁殖し不衛生な状況となります。
こちらの患者さんにも、同じ処置を毎日行いました。

高齢者ですと、自分で自身の管理が出来ないことが多くなります。
入浴も介助者がいないと入れなくなります。
薬の管理も排泄も全て人の手を借りていく事になります。

その為、保清が出来なくなり、このような状態になってしまうのです。

高齢者はADLが低下するとセルフケアが出来なくなり、又は認知症などを発症すると、清潔の意識も無くなります。
私が働いている病院では、そのような患者さんがとても多くいらっしゃいます。
何年も入浴をしていない方、近寄るだけで匂いがしてくる方、様々いらっしゃいますが、
清潔を保つということが、年齢と共に大変になるということを実感します。

現在は自分自身の事が難なく出来るかもしれませんが、
年齢と共に足や腰が痛くなり、動くことや日常に不便さを感じることがこれから多くなってくるかもしれません。

保清を保つことが、看護師としての一つの役割だと改めて実感します。

アズノールは子供のおむつかぶれにも使用されているそうですが、高齢者になっても使用される軟膏ですね。

これからも、こちらの軟膏にお世話になることが多いかと思いますが、
軟膏を塗布しない状況になれるよう、日々、患者さんの身体を観察して、清潔を保って行きたいと思います。